SOHO・フリーランスにとっての「いい椅子」とは
「いい椅子」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
ワークチェアの代名詞とも言えるアーロンチェアでしょうか?
それとも、革張りの豪華な高級チェアでしょうか?
イームズの椅子もデザインが素敵でお洒落なオフィスになりますね。
全て「いい椅子」です。
しかし、私が提唱したいSOHO・フリーランスにとっての「いい椅子」は、「あなたの良き相棒(ビジネスパートナー)となりうる椅子」です。
※ 文中のビジネスパーナーという言葉は、仕事上の良き相棒という意味で使わせていただきます
フリーランスの平均労働時間は7時間余り
あなたは毎日何時間、デスクに向かってパソコンを触っていますか?
私は6時間から8時間くらいです。
他の方はどれくらい作業しているのか、中小企業庁の発表している「2015年版 小規模企業白書」よりフリーランスの実態について数字を紹介したいと思います。
フリーランスの1日の実労働時間と定休日について
- 回答者全員の平均労働時間は7時間余り
- 8時間とする者が最も多く2割超
- 5~6時間とする者も合計で3割弱
- 平均労働時間を5時間から8時間とする範囲がフリーランスの実像
- 12時間以上とする者も1割弱おり、長時間働いている者がいる
また、定休日という面では
- 「不定休」が8割近く
- 「土日及び祝日」が約2割
となっています。
すべての労働時間を椅子に座ってデスクワークをしているわけではありませんが、結構な時間、椅子に座っているであろうと考えられます。
参照URL 2015年版 小規模企業白書 より引用・抜粋
フリーランスは座りっぱなしになりがち
私も数年フリーランスとして自宅作業をしていますが、経験上、自宅でフリーランスとして働く上でとても難しく感じているのが、
- 適度な休憩を取ること
- 仕事と私生活の切り分け
です。
他人の目がなく、集中してしまいがちの私は、ほっておくと、ずっと椅子に座ってデスクワークをしてしまっているのです。
「気づいたら4時間もずっと作業していた!」
なんて日常茶飯事ですよね。
椅子はあなたのビジネスパートナー
SOHOやフリーランスとして一人で自宅作業をしている間、あなたの相棒はパソコンだけではありません。
「椅子」もあなたのビジネスパートナーです。
ついつい、長時間座りっぱなしになってしまうSOHOやフリーランス。
椅子はあなたの体を毎日8時間も支え続けているのです。
今あなたが座っている椅子をあなたのビジネスパートナーだと思ってみてください。
ほら。
椅子をビジネスパートナーだと認識するだけで、椅子を大事に扱いたくなるし、姿勢を正したくなるし、自分に合った椅子を選ぼうという気になってくるでしょう?
間違った椅子の選び方3パターン
ビジネスパートナーとして椅子を見ると、「あ。この椅子の選び方ではダメだな」と思うことがあります。
見た目の良し悪しで選ぶ
ビジネスパートナーを選ぶとき、見た目だけで選びますか?
どんなに見た目が良くても、仕事ができない人とは仕事しませんよね。
椅子を選ぶ時も同じ。
見た目で選ぶのはやめておきましょう。
椅子は毎日、あなたの体を支えてくれる良き相棒。
そういう目線で探してくださいね。
値段の安さで選ぶ
フリーランスとして収入が不安定であれば、安い椅子が欲しいと思ってしまいますよね。
わかります。
しかし、あなたは20万もする高スペックのパソコンを3年くらいで買い換えたり、新しいスマホが出ればすぐ交換していますよね。
それに比べると椅子って案外安い買い物なんですよ。
例えばハーマンミラー社のアーロンチェアを例にとると、12年保証つきで定価は18万くらいなのですが、1日換算してみたらどれくらいでしょうか。
試算をしてみましょう。
1日8時間、週5日(年換算で約260日)、12年間、毎日座る場合
定価(円) | 1年あたり | 1日あたり | 1時間あたり |
---|---|---|---|
180,000円 | 15,000円 | 58円 | 7円 |
小数点以下四捨五入
1日あたりいくらかかるかというと、180,000円/(260日×12年)=57.7円 で1日あたり58円ですよ!
1日8時間、週5日(年換算で約260日)、5年間、毎日座る場合
定価(円) | 1年あたり | 1日あたり | 1時間あたり |
---|---|---|---|
180,000円 | 36,000円 | 138円 | 17円 |
小数点以下四捨五入
180,000円/(260日×5年)=138.46円で、1日あたり138円。
缶ジュース1本分くらいなんですよ。
ね。椅子ってそんなに高いものではないでしょう?
ネームバリューで選ぶ
さて。
先の項ではワークチェアとして最も有名なハーマンミラー社の「アーロンチェア」を例にとりました。
しかし、アーロンチェアだけがワークチェアではなく、アーロンチェア以外にもたくさんのいい椅子があります。
「有名だからアーロンチェアを選ぶ」
候補の一つとしてアーロンチェアを挙げるのはとても良いことですが、有名だからという理由だけで選ぶのはいけません。
だって、アーロンチェアがあなたにとって一番いいビジネスパートナーになるとは限りませんから。
- あなたの体格に合わないかもしれない
- 座る時間が短ければコスパは悪いかもしれない
- 見た目が好きじゃなければモチベーションも下がるかもしれない
ワークチェア.comでは、「アーロンチェア」以外にも私が試座してきた「いい椅子候補」を紹介しています。
「こんな椅子もあるのだなー」と参考にしていただき、ぜひ、いろんな椅子を試座して欲しいです。
機能性・コスパ・モチベーションアップ力で選ぶことが大事
「見た目で選ぶな、値段で選ぶな、ネームバリューで選ぶな」と言いましたが、結局、あなたにとっていい椅子とは、「あなたの体を支えるのに機能性十分な椅子」で「コストパフォーマンスに優れ」、あなたが「気分良く仕事できる椅子」なんです。
長時間パソコンで作業するならば、「エンボディチェア」というPC作業に特化した椅子もあります。
もう少し安価なもので探すとするなら、たとえば、「エルゴヒューマン」シリーズは、コストパフォーマンスに優れているし、ヘッドレストは標準装備なので、候補の一つに挙げらえれるでしょう。
また、どれだけあなたの体にフィットし長時間座り続けても疲れにくい椅子であっても、見た目が気に入らなければ仕事のモチベーションも下がってしまいかねません。
オカムラの「バロン」や「コンテッサ」、ハーマンミラー社の「ミラ2チェア」や「セイルチェア」など、デザイン性にも優れている椅子だってあります。
そして、なんだかんだ吟味した上で「アーロンチェア」を購入するのもいいと思います。(私はアーロンチェアを選びました)
─ 長時間(長期間)あなたの体を支え、機能性とコストパフォーマンスに優れ、モチベーションまで上げてくれる
そんなビジネスパートナーになりうる「いい椅子」が見つけるよう、お祈りしています。